カテゴリ:映画と本の話( 13 )

『風に立つライオン』

さだまさしさん原作の『風に立つライオン』の小説を読んで、
その直後に映画を見ました。

この映画は、さだまさしさんの同名の歌から生まれたそうで、
その経緯をテレビで事前に見ていたので、
実在のモデルがいることも、ストーリーもほぼわかっていました。

ただ今回、(小説のあとがきで)「風に立つライオン」の歌がきっかけで
医師や人々を助ける仕事に従事することになったという人がたくさんいることや、
その活動が「基金」設立などに繋がり、
人から人へ広がっていることを知り…ショック(感銘)を受けました。


世の中の人の多くがきっと、どこかで誰かの役に立ちたいと思っています。

けれど、過酷な環境に身を置き、ゴールのない仕事に就くことは
簡単な「覚悟」や「善」だけではとても、とても難しいこと。

それでも、たった一曲の歌が心に火をつけ行動させる力を持つなんて
世の中、捨てたものではない…ですね。

立ち向かうライオン…は無理でも、「癒せるネコ」くらいにはなりたい。
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by dtworks | 2016-06-22 07:34 | 映画と本の話 | Trackback | Comments(0)

『同じ釜の飯』

「同じ釜の飯」…という言葉でイメージできることは?

私、まったくこの分野は想像力欠如で、昔の軍隊、自衛隊、運動部とか…(^^;
人生のほんの数年間だとしても「濃い」時間を共有した同志とは固い絆が生まれるという事ですよね。

先日読んだ本で
「同じ釜の飯 ナショナル炊飯器は人口680万の香港でなぜ800万台売れたか
がとても面白く、興味深い内容だったのでご紹介します。

最近人気トップの座は“洗浄トイレ”に奪われたようですが、初期の【爆買い】の中国の方は
炊飯器を一人で4~5台とか購入する姿が象徴的で、
何故「炊飯器」なのかな~?と疑問に思っていたので、その答えがこの本の中にありました。

戦後の高度成長期から、日本の製品が世界で一流と呼ばれるようになるまでに
時代を読み、すべき手を全て打って人力を尽くした中国人代理店とメーカー(松下電器)…
という、昔はあたりまえだったサクセスストーリーが(下町ロケットに通じるものがあり)
とても興味深く、また、感慨深く読みました。
輸出関連の事業に携わる方には是非おススメです。
(それ以外の事業でも、ビジネスの基本的部分は全て同じですが)

何よりジーンとしたのは、この本の主役である蒙民偉氏が、
松下幸之助さんと握手しただけで、約30年間契約書を交わさず、
香港で松下の家電を返品ゼロで売り続けた…というその気概と人間力の凄さです。

ビジネスが成長期に入ると、必ずそこで「他力」が必要になります。
成功の秘訣は、いかに信頼できる人物と出会い、連携を続けられるか…。
この本を読んで、国は違っても「やっぱり最後は人だなぁ」と確信が持てた気がします。
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by dtworks | 2016-02-01 22:51 | 映画と本の話 | Trackback | Comments(0)

未来を見つめる

お正月休み、録画していた映画をまとめてみました。 
(おススメは下記の2作品)

一つは『舟を編む』という日本映画。
日々変わっていく、生活の中にあふれる「言葉」を集め、
一つの辞書を作るという仕事を淡々と長い長い歳月をかけて成し遂げるお話です。
(そうして完成してからも、「改訂版」をつくる作業は続いていく…のです。)

もう一つはアップルの創業者『スティーブ・ジョブズ』の物語。
(それに加えて、ipodのブレイク前のスティーブジ・ョブズのインタビュー映像も)
彼は一度、自身で立ち上げた会社を追われ
再建のために呼び戻されてから亡くなるまで快進撃を続けてきました。

何故それができたのか?
彼が生み出す商品は、
「世の中の人がよりコミュニケーションをしやすくなるためのツールのひとつ」
「より生活を楽しむためのツールのひとつ」
だったに過ぎないからです。

ものづくりでずっと結果を出し続けるには、
こうあるべき…という未来を見つめ、そこに向かって何をすべきかを考え、作り続けること。

未来を見つめる人は、どんなに良い商品ができてもそこに満足はせず
思い描く、より良い世の中のため邁進していくのだということを教えてくれる作品でした。 

…だからこそ、ゆるがない「理念」や「コンセプト」が大切なのだと思っています。
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by dtworks | 2015-01-06 22:47 | 映画と本の話 | Trackback | Comments(0)

努力と奇跡

遅ればせながら…映画『奇跡のリンゴ』を観ました。

今の仕事の関係で、生産者の方との関わりが増えたこともあるせいか、
少しは感情移入する部分も多かったかな…と思います。

実話に基づいているので、物語の詳細はご存じの方も多いと思いますが、
今のこの時代に、まさに「爪に火をともすような」暮らしを8年も…と考えると
映画では描ききれない「壮絶」な暮らしを強いられたのだろうと想像できます。

もちろん、最終的には「奇跡」と呼ばれる無農薬リンゴの生産に成功されるのですが、
家族、友人、周囲の人々に苦労、心配、物質的な面倒をかけ、
精神が壊れるほどに追い込まれ、それでも…その道を貫く事は
他人の目には「努力」ではなく、「わがまま」や「狂気」としか映らないものです。


自分のやっていることがうまくいかない時、
「何のために?」と繰り返し自問自答した経験は誰しもあると思います。

この映画で一番感じたこことは、
「答え」を見つけたからこそ、努力は奇跡と呼ばれ、
全く同じ行動をしていても、非難は称賛に代わるのだと。

そして、自分を貫く時に時として感じる不自由さから本当に自由になるには、
やはり、他人に伝えられる「答え」を持っていてこそ…なのです。
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by dtworks | 2014-05-17 00:07 | 映画と本の話 | Trackback | Comments(0)

「私を離さないで」

カズオ・イシグロという作家を知ったのが
タイトルにある著者の原作が映画化されたことがきっかけでした。

もう一つ、『日の名残り』という作品も、
アンソニー・ホプキンスの名演技で素晴らしい映画になっています。

長崎県生まれだそうですが、幼少の頃に両親とともに英国に渡った著者は
名前や見た目こそ日本人ですが、中身はしっかりとイギリス人なのだなと
インタビュー映像を見た時に感じたことがあります。

『私を離さないで』という作品は、現代社会では考えられないテーマを選んであり
ある数奇な運命に生まれた子供たちが成長し、
それぞれに運命を受け入れていく姿が淡々と描かれています。

ハラハラどきどきしたり、大きな事件が起こったり、大恋愛があったり…と
小説によくある出来事が起こるわけでもないのですが、
この作品はイギリスで大変高い評価を得ているとのこと。

内容の説明は割愛しますが、例えば、人生の中でぶつかる“やりきれなさ”を
どう受け止め、やりすごすか、で人は(意識的または無意識に)
その先の人生を選んでいるのではないか…そんなことを考えながら読み終えました。

とりあえず、来年に向けて今年をしっかり締めくくらなくては…。
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by dtworks | 2013-12-03 00:20 | 映画と本の話 | Trackback | Comments(0)

『天地明察』

売り場には秋の味覚、「栗」が並ぶようになりましたが、
日中の気温がまだまだ高く衣替えにはもう少し…というところですね。

でも、暦は着実に10月(秋)となりました。

暦…にちなんで、先日読んだ本(既に映画化もされていますが)
冲方丁(うぶかた とう)著 『天地明察』がなかなかよかったのでご紹介します。


主人公は、徳川家綱の時代に碁打ちの名門に生まれた人なのですが
様々なきっかけから日本独自の暦づくりという大事業に就くことになります。

長い年月をかけ、様々な人々に出会い、別れ、もがき苦しみながらも
黙々と悲願達成に向けてひたむきな努力を続ける姿や、
彼を支え、見守る人々がとても魅力的で

何かのプロジェクトにかかわる人には、
共感できる部分が多いんじゃないか…と思いながら読みました。

特に感心したのは、大きな山を動かすには綿密な計画と根回しが効果的だという事を
この主人公が実証してくれることでしょうか。
(半沢直樹の倍返し並みです…笑)

読書の秋におススメの一冊です。
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by dtworks | 2013-10-01 23:49 | 映画と本の話 | Trackback | Comments(0)

「困っている人」

約一年前、テレビの本の紹介コーナーで知り気になっていた本「困っている人」を読みました。

福島県の田舎でのびやかに育ち、頭の良い文学女子だった著者が、
ビルマ難民支援というやりがいを見つけ邁進している最中に原因不明の難病を発症し、
現代の日本社会をサバイバルしていく話です。(もちろんすべて実話)


あらゆる感想がありすぎて、ここでは表現しきれない‥というのが実感ですが、
挙げるとすれば
・世の中のそこここにある「理不尽」
・生きる力(生き抜く力)
・最後は自分で「選ぶ」「決める」

よく「神様は乗り越えられない試練は与えない」という言葉を聞きますが、
彼女と同じ状況に自分がなったとしたら、きっと
「なぜ、私がこんな目に?」と考えるはず。

そして、次に「あきらめる事」「依存すること」「一人で頑張ること」「声をあげること」
…(決して前向きだけではない)あらゆる選択肢の中から“その先”を選ばなくてはいけないのだと
彼女の赤裸々な状況報告(若くて表現方法が豊か)で考える機会を与えてくれる本でした。


でも、本当に「困っている人」がいたら、
何とかしたいと考える人はこの日本には少なくないはずなのに
つい先日も若い母子が餓死するという信じられない事件が大阪で起こりましたよね。

「制度」では救えない多くの事に、目をそらしてはいけない…
そして自分自身も、困難な時に「あきらめない」事を選べる心を養う。 そうありたいと思う。

とりあえず、この本が多くの人に読んでもらえるといいなと思います。
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by dtworks | 2013-05-29 10:27 | 映画と本の話 | Trackback | Comments(0)

「二十歳の原点」

今日は「成人の日」ですが、関東地方では大雪となったようですね。

今の成人式は、「行政がやってくれる同窓会」みたいなもので、
この儀式の意味も、本来のものとは変わってきているような気がします。

「二十歳の原点」で高野悦子が成人式の日(1969年1月15日)に書いた
「独りであること、未熟であること、これが私の二十歳の原点である」という一説があるのですが、
これを読むと学生運動の真っただ中、政治に疑問を持ち、反旗を挙げ戦った時代でさえ
二十歳という年齢はまだまだ精神的に不安定だったんだな…と感じます。

一方、「放浪記」の林芙美子は、子供の頃から各地を転々とし、常に貧困・餓えの日常を過ごし、
作家として大成した後に「花のいのちはみじかくて、苦しきことのみ多かりき…」と書いています。

この両者の作品を比べてみると、
前者は、良い大学に入って生活にはなんの苦労もないのに満たされず死を選び、
後者は、死にたい死にたいと言いながら、どこか明るく生きる強さにあふれているのが印象的です。

今の自分から、二十歳の自分に何かアドバイスが出来るとしたら
どんな言葉をかけるかな…と考えています。皆さんなら、どんな言葉をかけますか?
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by dtworks | 2013-01-14 22:18 | 映画と本の話 | Trackback | Comments(0)

「のぼうの城」

間もなく映画「のぼうの城」が公開です。

春にこの原作を読んだのですが、本屋大賞2位を取った作品だけあって、
最後までたのしめるエンターテインメント小説でした。

この作品は実は先に脚本があり、映画化が難しいとされたため、作者がそれなら小説で出してやろうと
あきらめず、(映画としても)世に出すことに成功したという裏話があります。

私もすごく楽しく読んだのですが、何より主人公である「のぼう様」がとても魅力的でした。

状況を変えるには「馬鹿者・若者・よそ者」の力が働くと言われますが、
主人公は周囲から「馬鹿者」と言われていて、(だから「でくのぼう」をもじって「のぼう様」と呼ばれています)
それでもほっておけない魅力のある…ものすごいリーダーでもあります。

「人を動かす力」を持っている人というのは、(のぼう様を参考にするとわかるように)
極端に言えば本人に何かをするための能力がなくてもいいのですから、
それだけで、何かを成し遂げることができるという証明でもあります。(実話ですし)

実際に、いろんな会社を再建させた人などは、この能力にすぐれた人が多いと思います。
(でなければあらゆるジャンルの再建をこなすことは難しいですよね)

『やって見せて、言って聞かせて、やらせてみせて、ほめてやらねば、人は動かず。』
という かの山本五十六の名言もありますが、いづれのタイプにせよ
今の日本はリーダーの資質が問われる時代になっているような気がします。

興味が湧いた方は、週末、映画や小説で「のぼう様」に出会ってみてはいかがでしょうか?
(※別にここからPR料とか何ももらってはいませんからね。 笑)
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by dtworks | 2012-11-01 11:03 | 映画と本の話 | Trackback | Comments(0)

「おむすびの祈り」

青森にある「森のイスキア」と佐藤初女さんという方をご存知でしょうか?

私も6~7年前雑誌か何かの記事で知ったのではなかったかと思いますが、
強く心に焼き付けられたのが
「その人のおむすびを食べて自殺を思いとどまった人がいる」という一文でした。

全く個人的な持論ですが、
【幸せ=美味しいと感じること。孤独じゃないこと。】  の二つだと思っていて、
心をこめて作った料理をふるまわれ、それを美味しいと感じだとき、絶対人は死ねないと思うのです。

佐藤初女さんはとても丁寧に丁寧にお料理をされるそうです。だから心に届くのだと思います。
(この方に関するたくさんの本が出ていますので読んでみてください。今回の表題も本のタイトルです。)

私も先日、栗をもらったので人性初、栗の皮むきからの栗ごはんをつくったのですが…
何せ雑なもので、栗の分量が予想より少なくなってしまいました。(T_T)

料理は手間暇がかかるものです。だからこそ、愛情を込めて誰かの為に作ると美味しいのだと思います。

以前レストランの仕事をした時、家族連れの子供たちが嬉しそうに食事をしている姿を見て、
大人になった時に、このレストランで家族でごはんたべたなぁと思い出してくれるのかな…と思いながら
幸せな記憶がその場所で残せるなら、レストランて素敵な仕事だな…と思ったことがあります。
(でも、残念ながらホスピタリティあふれるレストランの数はあまり多くないようですが。)

人は食べずには生きていけないものです。
人生の中で、何を誰とどんな風に食べてきたかで心身の豊かさがかわってくると思います。

だからこそ、「食」に関わる仕事をしていて「売れれば何でもいい」は絶対無いと身を引き締めています。
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by dtworks | 2012-10-08 10:11 | 映画と本の話 | Trackback | Comments(0)


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