仕事とは
仕事とは?と聞かれると
今の日本では多くの人が生活(お金)のため…と答えると思います。
自分にとって仕事とは?
好きな脚本家のエッセイを読んで今更ながら考えてみました。
収録が始まると、技術の人も効果の人も出演者も演出家も真剣で、
大人が大真面目に何かをつくるのを初めて見て驚いた。
十年の間OLをやってきた私にとって
仕事とは、ミスをしないこと、遠く処理をすることだった。
なのに彼らは、何回も何回も撮りなおす。
今できる最高を求めて、
それぞれがありったけの能力を絞り出していた。
そうか、これが仕事か、と私の中で一挙に何かが崩れ落ちた。
木皿泉著「二度寝で茶番/初めての仕事より」
まず、この件を読んで
幸せな現場だなとうらやましく思いました。
確かに脚本家は、それだけではドラマや映画が成り立たず
最終的なお客様に届けることが出来ない…。
そう考えると、企画をつくる自分の仕事も同じだなと。
でも、現場で同じ熱量の人たちと一緒に何かを作り上げる仕事は
きっと確実に何かを残すことができるはず。
幸せな居場所だろうなと感じます。
さて、私にとって仕事とは
生活と自分自身の中身を豊かにするもの…でしょうか?
上記のエッセイには、更に印象的な言葉が綴られていました。
「こんなもんで、ええねん」と戦っていく。
(プロデューサーなどの制作側との闘いのことです)
ずっと、自分に正直に「幸せな仕事」を作り続けたい…です。
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by dtworks
| 2020-10-30 09:25
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持続可能な精神
平時とは言えないコロナ禍に入って半年以上が経ち
多少の疲れと慣れの中
自分自身でも意識の変化のようなものがありながら
できるだけ心をフラットに…世の中を眺めてみています。
近頃特に気になったのが
レジ袋有料化にともなって、
スーパーの専用かごの持ち去りがものすごい数で横行していること
かごの持ち去りは日本人のモラルの低下が顕著になった証拠で、
個人的な視点でいうと
自宅マンションの中でもすれ違う住民の方が挨拶を返さないなと…。
こちらが挨拶をして黙っている人は少なかったのですが
そういう小さな変化が(上記に)直結しているような気がしています。
海外に目を向けても、悪化する国家間の摩擦や人種差別など…
こんなに、テクノロジーが進んだ社会になっても
一番進化していないのは人間なのだと認めざるを得ません。
終わりの見えない霧のかかった世の中で自分にできること。
ただ粛々と
挨拶を笑顔で交わす、脱いだ履物をそろえる
なまった体をゆるーく(しかできないので)動かして、
時々好きなものを食べる
そして、必要とされる場所でしっかりと仕事ができるように
持続可能な精神を少しずつ少しずつ養い続けるだけです。
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by dtworks
| 2020-09-20 15:51
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一隅を照らす
無事に精霊流しも終わり、
ようやく夏も少しずつ移り行くようでほっとしています。
お盆は故人を迎える日本の行事ですが
どんな無名の人にも
その人が生きてきたルーツがあって
暮らした土地、やっていた仕事、後に続く子供たち…。
一年に一度、家族や大切な誰かを振り返る良い慣習だと思います。
生きているとき
どんな仕事をしたかで人に与える影響の深さは違います。
世の中がコロナ禍になってもやはり、願うことは同じで
この仕事で関わった目の前のひとりが、
瞬間ではなくできるだけ長く幸せになってくれること。
そして「一隅を照らす人」になって次の誰かを幸せにしてくれると
うれしいです。
※「一隅を照らす」は中村哲さんが好きだった言葉だそうです。
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by dtworks
| 2020-08-25 17:17
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明るい方へ
ずっとずっと心が塞がれるニュースが続いて
現実の時間でも、(コロナ禍で)身動きが取れなくて
じっと足元(自分自身の立場、年齢、いる場所、やれること…)
を見つめ続けています。
家から一歩も出なくても
インターネットひとつで沢山のことを知る事ができます。
だけど、本当のことはどれくらいなんだろうか?と感じるし、
真面目に頑張る人、気持ちの優しい人が生きづらい
行ってはいけない方へ世の中は向っていないだろうか?
と不安に駆られてしまいます。
それでも、
・コロナで休校になった生徒たちに手紙を送るイタリアの校長先生
・洪水の被災地にとにかく駆け付けて無心に作業をしてくれる人々
・困っている同胞に食料を配る外国人
・沢山の支援を呼びかける声 ……。
多くの命あるものが同じように
明るい方へ顔を向けて、太陽の温かさに手を伸ばすから
一筋の光を見つけて、「救いはある」と信じて生きる事ができるはず。
人間はそういうふうにできている。
大丈夫。きっと、大丈夫。
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by dtworks
| 2020-07-29 08:48
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古き良き
5月の後半、緊急事態宣言は解除されたもののコロナ禍は続いています。
(首都圏は未解除都市もまだあります)
外出自粛、流石に自宅でできるルーティンも何週目…という状況になり、
昔買った本や撮り溜めしたドラマや映画を見直しています。
意識的に…ではないのですが、明治・大正・昭和…
当時の日本人の暮らしにフォーカスして再認識することが多くありました。
そのタイミングで、テレビによく出るコメンテーターのM氏が書かれていた
ある雑誌の記事に目が留まり、とても共感を覚えたのでご紹介します。
失礼ながら、M氏に対しては仕事の中で知った企業や地方再生の成功事例を
さも自分がアイデアを持っていたかのように話す多くの専門家もどき
…的なものが垣間見えて胡散臭いと思っていたので、あれ?という感じでした。
(本当に失礼、すみません(笑))
その文章はマハトマ・ガンジーが唱えた経済理論の実践についての提言で、
このコロナの時代こそ見直すべきと書かれていました。
(これから多くのテレビなどでお話されることと思います)
現代では当たり前になった、
地方の特産品の多くを首都圏に常設で売ることや、大きな企業の誘致などではなく、
地方では小規模のコミュニティの活性化が最適だというもの。
この数年、アドバイザーとして定期訪問している地域で特に提唱してきた事です。
半径数キロ~数十キロで回る経済。
昔の商店街では、食材に詳しい専門家(八百屋、魚屋、お肉屋さんなど)が居て、
近所で採れた鮮度の高いものを売り、
消費者は自前の買い物かごを持ってごみも少なく、
重いものは数キロ先の自宅まで届けてくれるお米屋さんがいて…。
端から端を何往復もして、買ったり、食べたり、眺めたり…
ショッピングモールであり、小さなテーマパークでもあった商店街が賑わった時代。
モノが多いこと、たくさん持っていることだけが豊かなのではないと、
このコロナで再認識させられた人々も多いはず。
貧困や格差をなくすための策を考え抜いた末にたどり着いたガンジーの経済学にあるのは
昔、多くの日本人が持っていた「(自分次第で)明日は良くなる」と思える未来。
人が、人生で一番幸せなのは「希望」が胸にあること、だと私は思います。
強制的な自宅待機の時間がある今、
ひとりひとり、じっくり考えてみても良いのではないでしょうか
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by dtworks
| 2020-05-19 09:47
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by dtworks
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